2011年11月15日

犬(チャッピー)の写真


続けざまに犬の写真を。
チャッピーという名の柴犬です。












四コマ漫画のよう。

お互い気になっているはずなのに目が合わない。
主にオリーブが目を反らしている。
仲が悪かったという訳ではないのだけれど。
なぜか仲良しにはならなかった。







チャッピーは2008年の6月に亡くなりました。
不慮の事故だった。

事故の当時一緒にいた祖父から一報を聞いて。
聞いたときは混乱して何が何だか分からず呆然としていた。
しばらくして父から電話があり、現実だと分かって、
堰を切ったように涙が、感情が溢れ出した。
父からの電話を切ったあとも涙は止まらなくて。
脱水症状になるかと思った。

その日はバイトに入っていたのでとりあえず店に向かった。
向かう途中も涙は止まらなかった。
駅まで歩く道も、電車に乗っている最中も。
端から見たら異様な光景だったのだと思う。
でもそんな事はどうでもよかった。

偉いもので、バイト中は悟られることもなく笑顔で働いた。
「目腫れてるけど、泣いてたの?」
と、冗談で聞かれたときは焦ったけれど。
「そうだよー」
と、力なく笑って切り抜けた。

バイトが終わってから実家に向かった。

チャッピーは腐らないように氷の入った袋と、お花と一緒に箱に入れられていて。
見ただけだと、ただ眠っているようで。
これだけ目の当たりにしても死んだ実感なんて湧かなかった。
でも触ると剥製のように硬くて。
やっぱり死んだんだなって、悲しくなった。

その後は何度も死んだ事を忘れて、
「次に実家帰るときはチャッピーと散歩行こう」
とか考えてて。
直後に死んだことを思い出して。悲しくなっていた。

チャッピーは本当に綺麗な犬だった。
顔も毛並みも美しく、犬くさい臭いもなかった。
僕が散歩に連れて行くと全力疾走するくせに、
祖父や祖母が散歩に連れて行くときはゆっくりだった。

こんな風に思い出したら悲しくなる事は分かっていたのに。
多分、弱っているのだろう。

「誰かに会いたくなるのは弱っている証拠だ」
と、誰かが言っていたから間違いない。


『犬派か猫派か』という質問がよくあるけれど。
どちらかというと僕は猫派だと思う。
まして柴犬が特別に好きという訳でもない。
チャッピーという個体が特別に好きだったのだ。
人生の半分は一緒に過ごしたのだから無理もないだろう。

たまには化けて出てきてくれてもいいのにな。

早く会いたいけれど、今は懸命に生きよう。
どこかで見守ってくれていると信じて。

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