先日、兎本幸子さんが参加されたグループ展、
「正方形グラフィクスの表現」を見に行った。
場所は茅場町のRECTO VERSO GALLERYというところ。
外見は古いアパートのようで、看板も何も出ていない。
当日たまたま外で兎本さんに出会えたからよかったものの、
多分1人だと場所が分からなくてしばらく彷徨っていたと思う。
ギャラリーの中に一歩踏み入れると、真っ白な空間。
兎本さんに言われて気付いたのだけれど、照明の関係で影がない。
真っ先に「精神と時の部屋」を連想していた。
まるで時間が流れていないかのようで、不思議な空間だった。
監視カメラまで白に塗っていた。徹底的だ。
そんな不思議で正直息の詰まるギャラリーだけど、
兎本さんの絵のおかげで気持ちが和んだ。
兎本さんの絵が4枚と、他に3人の絵が5枚ずつ。
ギャラリー主催の企画展で、全員顔も知らない人たちだそうだ。
テーマも特になく、決められたのはサイズだけだそうで。
でも、そんなことを全然感じさせないような統一感があった。
みんな柔らかいタッチで、優しい色使いで。
無機質な空間だけど、暖かみのある作品たちだった。
僕もそんな、人の心を暖かくするような作品を描いていきたい。
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